第54回Cross Roads勉強会

平成30年2月21日(水) 20:00~22:00
開催場所:医療法人せいすい会 あそうだ整形外科クリニック
第54回Cross Roads勉強会を開催しました
演題 :投球肩障害を呈した症例
  ~肩甲骨運動を中心に~
 医療法人せいすい会 あそうだ整形外科クリニック 永野章雄

今回は、私から投球肩障害についてお話させて頂きました。以前も投球肩障害については症例検討させて頂きましたが、今回は、姿勢改善、肩甲骨の運動改善方法を中心に、実技を踏まえ発表させて頂きました。
肩関節の投球障害では、肩甲骨の位置異常が問題であると言われていますが、この肩甲骨の位置異常が投球動作にどのような問題を引き起こしているかが重要と考えられ、やみくもに調整すれば良いというものではないと考えられます。投球動作で主に重要となってくるのは、MER(肩最大外旋)~BR(ボールリリース)までの間であり、この間で肩関節に引き起こされる障害を評価し、その原因によって、肩甲骨の運動性や位置調整を行う必要があると考えています。
この肩甲骨の位置調整においては、コア機能を中心とした胸郭の調整および全身アライメント調整が重要となります。この全身アライメントの調整とは、根本的には筋膜調整であり、投球動作においてもこの筋膜調整が重用な要素となってくると考えられます。当院でもこの筋膜調整の概念を早期から取り入れ、治療に応用しています。今回は、症例検討において、姿勢調整後の肩甲骨運動の変化および、投球動作の変化を呈示させて頂きました。また、実技として投球障害に対する評価方法と、筋膜調整後の状態比較を行いました。
その他、肩関節の投球障害では、運動連鎖の破綻が障害発生の一要因となることも多いため、局所の機能改善だけではなく、肩甲帯、体幹、骨盤帯、下肢など全身機能に対してもアプローチが必要となることが考えられ、当院においても、必要性に応じ体幹・骨盤帯・下肢機能の向上を図っています。

文責 永野